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2024年11月18日
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【頭鳴りのレベル設定】

2011年04月27日
2011年4月27日(水)更新


体感ツイート中によく出てくる「頭鳴り」ですが、これは地震発生前に一番最初に感知する症状のようです。(頭鳴り詳細については「体感について」の記事を参照)
ただし、頭鳴りはキャッチしたらずーっと同じ強さで聞こえるわけではなく、強くなったり弱くなったり変化します。そのスパンも数分~1時間くらいと幅があります。ツイートする際に難しいのはこの頭鳴りの強さの表現です。『さきほどより強くなりました』といっても、どの程度なのか文章では伝えにくく、また伝わりにくいはずです。
そこで前々から考えていたのですが、試しに頭鳴りの強さに対し5段階のレベルを設定してみたいと思います。

【頭鳴りレベル(5段階)】

レベル1…頭鳴りがほどんど聞こえない程度の強さ

レベル2…頭鳴りが軽く聞こえる程度の強さ

レベル3…頭鳴りがハッキリ聞こえる程度の強さ

レベル4…頭鳴りが鋭くハッキリ聞こえる程度の強さ(やや注意)

レベル5…頭鳴りが音の輪郭を感じるくらい鋭くハッキリ聞こえる程度の強さ(やや警戒)

※聞こえてくる方角や、そのほかの印象はこれまでと同様に別途表記していきます。

あくまで頭鳴りの強さの目安です。レベルが高くなるにつれて必ずしも地震の規模が大きくなるわけではありません。また飽和状態はレベルに関係なく起きる事があります。どちらかというと地震発生が近づいてくるとレベルが高くなっていく印象です。まだ検証段階ですので、ご参考まで。

しばらく上記のレベルで試して、必要があれば改善してきたいと思います。
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【体感について】

2011年04月04日
2011年4月28日更新


ご覧いただきありがとうございます。
twitterで地震前の体感をリアルタイムで報告している神奈川西部在住のウミネコです。

はっきりとした体感をキャッチするようになって8年くらいです。
2010年の夏ごろからデータ収集、注意喚起を目的にtwitterにてリアルタイムで体感の報告をしています。
報告している内容についてのご判断はどうぞ自己責任でお願いします。

以前は発生地震の報告もしていましたが、地震が続いている状況ですし、もともと地震予測して当てるためにツイートしているわけじゃないので現在はやっていません。
なので実際に発生している地震の確認は@earthquake_jpや@hinetmaniaあたりでチェックしてみてください。


体感報告の合間にときどき体感の説明をしているんですが、twitterの性質上どうしても流れていってしまうので自分の体感についてまとめてみました。

体感ツイートを見るときの参考にしていただけたらと思います。


【体感パターン】

自分の場合、地震前の体感は以下のパターンが多いです。

①どちらの方向からか聞き分けられる程度の強さ(音量)の頭鳴り

②どちらの方向から聞き分けられるが頭鳴りの音が強くなったり、鋭くなったりする

③頭鳴りがさらに強くなって飽和状態になり、すべての方向で鳴っているように聞こえる
(その中でもピンポイントで強く聞こえる方向が分かるときもある。また音量は大きくなくても飽和状態になるときもある)

③頭鳴り以外に耳痛、耳の閉塞感、単発耳鳴り、揺れ感、喉への圧迫感、めまい、頭がぼんやり重い感じなどの諸症状が出てくる

④急なダルさや動悸、異常な眠気、不快感などに見舞われ、我慢できずダウンする場合もあり

地震発生


【規模と発生までの時間】

例外も多いのですが、体感の症状に対する対応地震の規模と発生までにかかる時間の傾向はだいたい以下のとおりです。

①…M3~4クラス程度の可能性あり。地震発生の4,5時間~半日くらい前から感知。ただし大きい地震の場合は1日半~数日前くらいから感知することもある。

②…M4~5クラス程度の可能性あり。時間は①とだいたい同じ。

③…M5~6クラス程度の可能性あり。地震発生の30分~2,3時間前くらいから感知。ただし大きい地震の場合は10分くらい前に感知することもある。

④…M6~7クラス以上の可能性あり。時間は③とだいたい同じ。

震源が自分の住んでいる神奈川(関東)に近いと小規模の地震(~M4クラス程度)でも③や④の症状がでるときもあります。


【体感の波】

体感が出て実際に地震が発生するまでに

①→②→③(→④)→発振

と、ストレートなケースは意外と少なくて、

①→②→①→②→③(→④)→発振

①→②→③→①→③→①→②→③(→④)→発振

といった、体感が強まったり弱まったりを繰り返す「波」が出るケースも多いです。

このとき「波」が数日間も続いたり、非常に強い体感で「波」が続いた後に急に体感が落ち着いてしまうときは、大きめの揺れにつながる可能性が高くなるので注意が必要(詳細は下記の【大きめの地震前の体感の傾向】を参照)。


【震源】

震源の主な割り出しについては下記の【体感用語の説明】より「頭鳴り」の説明をご覧ください。

また、震源の場所によって出やすい体感の症状もあるようです。
3/11以降の余震が続いている状況からみた傾向です。ご参考まで。


頭鳴り・揺れ感…沖、内陸に問わず感知

めまい…沖、内陸を問わずに感知するが、瞬間的で強烈なものだと沿岸~内陸の傾向

喉への圧迫感…内陸に出やすい(火山の噴火や爆発前に強くなるときも。最近では新燃岳噴火前にひどく続きました)


【体感用語の説明】

頭鳴り…断続的に聞こえてくる耳鳴りのような音。一般的な耳鳴りと分けるための造語。耳で聞こえてはいるがイメージとしては頭(脳)で直接鳴っている感覚。ふつうの耳鳴りと違って聴力が閉ざされるようなことはなく、ピーやキーンなど音の種類はさまざま。蛍光灯のそばに耳を近づけたときに聞こえる周波音に雰囲気が近い。断続的に聞こえるため、耳の向きをゆっくり変えていくと共鳴するように強く聞こえる方向がある。その方角が震源地になる場合が多ので、地震予測の際の参考にしている。しかし、どういう理由か震源地と180度反対の方角と共鳴するパターン(ハウリングと呼んでいる)があり、震源地予測の合致率はまだ低い。地震発生が近づくにつれて急に頭鳴りの音量が大きくなる傾向。音が鋭い、音の輪郭をしっかり感じる、ハッキリ聞こえるといった場合は震源が神奈川(関東)に近いか、震源は遠くても地震の規模が大きいことが多いようだ。地震発生の数時間~半日くらい前から出てくる症状。規模が大きいと数日前から出る場合もあり。強さを5段階のレベルで表示(詳細は【頭鳴りのレベル設定】の記事を参照)

単発耳鳴り…いわゆるふつうの耳鳴り。頭鳴りと混同しないようあえて「単発」をつけている。強く長く聞こえるほど地震の規模が大きい傾向。またピーなどの高い音よりボーなどの低い音のほうが大きく揺れやすい。地震発生の数時間前から聞こえる頭鳴りと違って、単発耳鳴りから発振までの間隔は短いことが多い。

めまい…体調が悪いときの回転するようなめまいと違って、一方向へグーッと引っ張られるような感覚が多い。まるで後ろから押されてグワンと強烈に揺れたような感覚のめまいや、視界がグラッとぶれるような短く強いめまいのケースもある。地震発生のわりと直前に起きやすい傾向。瞬間的な強烈なめまいは内陸での地震のケースが多い。

喉への圧迫感…喉の奥が詰まったような感覚。イメージとしてはピンポン玉が喉の奥にある感じ。強くなると息苦しくなる(でも呼吸困難とかにはならない)。内陸での地震の前に出やすい症状。火山活動前に出る場合もあり。

揺れ感…ユラユラ、クラクラと体を揺さぶられているような感じや、自分が震えているような細かい振動、下から軽く突き上げてられたりと色々なパターンがある。地震発生の数時間くらい前から繰り返し出やすい症状。

ダルさ…独特のダルさで、症状の重さは地震の規模に比例している傾向。ヒドいときは「あれっ?」と感じてから10分もしないうちに横になりたくなるくらいしんどくなり、まもなく強い揺れがくるパターンが多い。風邪や熱があるときと違って、不調であるにも関わらず体の芯はシャンとしててパワーが残っているように感じるのが体感の特徴のように思える。大きめの地震の前(数分~2,3時間前くらい)に出やすい症状。動悸や軽い吐き気、不快感、緊張感を伴うこともある。


【上記以外の体感と思われる症状】

・声が出にくくなる(喉への圧迫感の延長か)
・首筋が痛くなる(喉への圧迫感の延長か)
・耳痛(頭鳴りが強くなりすぎて痛くなるケースが多い)
・耳への圧、閉塞感
・下あごの付け根が痛くなる(3/11の前に何度も出た症状)
・頭がぼんやりとして重い感覚
・強烈な眠気
・左右のこめかみを走るような頭痛
・腹圧
・急な肩こり
・異様な緊張感や不安感
・関節痛(背中やあばらなど)


【データ等の収集について】

予測するうえで体感と合わせて参考にしているのデータ情報は下記の通りです。

・PISCO(大気イオン地震予測研究会)
・防災科学研究所Hi-net
・行徳データ
・宇宙天気
・他の体感族さんの情報(参考程度)

この他にもいろいろチェックしていますが、基本的には自分の体感をベースにしています。

PISCOについてはよくツイートに出てきますが、神奈川・厚木観測点がわりと自宅から近く、自分の体感とリンクしている傾向なので主な参考データとしています。

また、太陽・月・雲などの空の様子、動物の異常行動、電子機器の異常といった、身の回りでおきた観宏現象も参考にしています。


【大きめの地震前の体感の傾向】

体感ツイートを見ていて、下記のような傾向が出てきたらM6クラス以上の大きな地震に注意が必要です。

・体感の「波」を繰り返す

・瞬間的な強烈なめまい(内陸のケースが多い)

・ユラユラと細かい揺れ感ではなく、ユーラユーラと大きく揺れる感覚

・頭鳴りの飽和状態が長時間続く

・ダルさでダウン

・数時間かけて強い体感が出たのに急に落ち着いてしまう

・外の空気の流れを異様なほど静かに感じる


特にM6クラス以上の大きな地震の際は、体感キャッチ→体感の「波」が数日続く→一時的に強烈な体感→少し落ち着く→発振というケースが多いように感じます。
(ちなみに3/11前は2月中旬くらいから半月以上かけて体感の「波」が続いた。もちろんこれだけ続いた「波」は過去に経験がなかった)

そんなわけで「体感出てるのに地震こないじゃん」と思われることも多いかと思いますが、地震の規模が大きくなるほど体感をキャッチしてから発振まで時間がかかる傾向です。

仮に発振までこのくらいかかるだろうと予測しても、その間にデータに大きな変動があったり、雨が降ったり(科学的な根拠はないのだか雨が振ると地震活動が抑えられるというのが個人的な見解)すると注視期間を延長する場合もあります。

決して予測を的中させるための延長ではありません(予測を当てるためにツイートしてるわけではないので…)。なので少し長いスパンで見てもらえると伝わることも多いかと思います。


【体感情報について】

ときどき「体感が辛そうですね」とリプライいただくことがあります。
優しいお言葉、本当にありがとうございますm(u_u)m

しょっちゅう「頭鳴りがする」やら「めまいがする」とかツイートしていると"体調が悪い人"みたいに思うかと思いますが、体感は一過性のものですし、風邪などの体調の悪さとはちょっとニュアンスが違います。基本的には健康体で元気に過ごしていますのでどうかご安心ください!

そして、体感ツイートを参考にしていただいているという声も多く届いております。
見ず知らずの人間の報告を頼りにしていただいて本当に恐縮です。

ただ、あくまで地震予測ができたとしても地震発生を防ぐことはできません。
まだまだ余震や連鎖地震が続く状況です。情報に敏感になって不安になるだけではなく、どうか出来る範囲で揺れへの備えをしていただけたらと思います。

・自宅や職場などの家具転倒防止のチェック
・自宅や職場などの避難スペース(大きな揺れがおさまるまでの間に避難する安全なスペース)のチェック
・防災グッズ、水、非常食などのチェック(専用の商品は現在品薄ですが、普段から入手できるもので十分に代用できる物も多いです)
・外に出るときはバッグにミニ防災セットを入れておく(水・食料・ペンライト・救急セット・マスクなど)
・寝る際には枕元に懐中電灯、スリッパ、ヘルメットを置いておく
・大きな地震がきたときにどう行動するかのイメージトレーニング(自宅、職場、移動中、就寝中など)
・家族ルール(大地震が起きたときの連絡法、集合場所など)

備えあれば憂いなし。
備えを積み重ねることをで取り除ける不安や、防げる被害も多いです。
怖がっているだけでは何も変わりません。
3月11日の大震災で起きたこと、経験したこと、見たこと、学んだこと、感じたことを今後の防災にいかしていきましょう。

また、今回の大地震でご自身の体感に気づかれた方も多いようです。
もし繰り返し起こる一過性の体調の変化がある場合はぜひ地震とリンクしてないかチェックしてみてください。体感かもしれません。


大変長くなりましたが最後までご覧いただきありがとうございました。
乱文失礼しました。





大震災でお亡くなりになられた方々のご冥福と、被災されたみなさまに穏やかな生活が少しでも早く戻るよう、心からお祈りいたします。


ウミネコ
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